シミ取りレーザーのダウンタイム期間や症状、術後の過ごし方を紹介

シミ取りレーザーを検討する際、術後の見た目の変化や症状が気になって、施術に踏み出せない方も多いでしょう。

特に、施術後に生じるダウンタイムではどのような症状があるのか、どのくらいで通常の状態に戻るのかは、不安を感じる点といえます。

この記事では、シミ取りレーザーのダウンタイム期間、ダウンタイム中の症状や経過、過ごし方などについて紹介します。

レーザー以外のシミ取り方法や、施術を受けられないケースについても紹介するため、治療選択の参考にしてください。

シミ取りレーザーのダウンタイム

シミ取りレーザーのダウンタイム

ダウンタイムの仕組みを正しく理解することは、過度な不安を避け、治療を適切に受けるための第一歩となります。

まずはシミ取りレーザーのダウンタイムが、どのような仕組みから生じるのか、シミ取りレーザーの種類によるダウンタイム期間の違いなどについて紹介します。

シミ取りレーザーの仕組み

シミ取りレーザーの光はメラニンの黒い色や濃い色に吸収されやすい性質があり、シミの原因となるメラニンに反応し、熱や衝撃波(ショックウェーブ)を与えます。

レーザーの熱や衝撃波を受けたメラニン色素は、肌内部で細かく破砕され、かさぶたへと変化します。

かさぶたが自然に剥がれる頃には、新しい皮膚が再生され、施術から約1ヶ月ほどで周りの皮膚と馴染んで見えてくる仕組みです。

シミ取りレーザーの照射方法によって異なるダウンタイム期間

シミ取り治療では、シミの種類や状態を見極めて治療方法や照射モードの種類を選択します。

シミ取りレーザーの代表格として多くの方に選ばれている『ピコレーザー』には、各種のシミに合った照射モードがあり、悩みによって以下のように使い分けます。

モードの種類 特徴 悩み ダウンタイム
ピコスポット 高出力でピンポイントに照射
1〜3回程度で効果が実感しやすい
濃いシミ・アザ
タトゥー
ADM
1〜2週間
ピコトーニング 低出力でゆっくり改善 顔全体への照射によるトーンアップも可能 肝斑、そばかす
くすみ
色素沈着・色ムラ
ほぼなし
ピコフラクショナル 肌の再生を促し肌質改善
ターンオーバーの促進によるメラニンの排出
顔全体のシミ
毛穴や小ジワ
浅めのニキビ跡
2~3日程度

ピンポイントでシミに照射するピコスポットは、効果が実感しやすい反面、かさぶたが生じる、ダウンタイムが長めになる等のデメリットがあります。

一方、低出力のピコトーニングやピコフラクショナルは、1回あたりの効果がマイルドな分、肌への負担が少なく、日常生活への影響も控えめです。

シミ取りレーザーのダウンタイム中の症状

シミ取りレーザーのダウンタイム中の症状

ダウンタイム中の症状が分かっていれば、心の準備も対策もできるため、落ち着いて施術を受けられます。

シミ取りレーザーのダウンタイム中に見られる症状について紹介します。

症状には個人差がありますが、なかなか改善が見られず不安な場合は、無理をせず担当医に相談して様子を見ましょう。

痛み$・赤み・腫れ(炎症反応)

シミ取りレーザー照射後は、一時的な炎症反応によって軽度の痛みや赤み、腫れが生じることがあります。

これらの症状は通常、施術直後から数日(1〜3日程度)で自然に落ち着くことがほとんどのため、過度に心配する必要はありません。

タオルで巻いた保冷剤や、濡れタオルで患部を冷やしたり、入念に保湿をおこなったりすることが有効です。

ただし、冷やし過ぎに注意して1回につき数分にとどめ、強くこするなどの刺激を与えないようにしてください。

もし気になる症状が長引く場合や不安な点がある場合は、自己判断せず、速やかに施術を受けたクリニックへ相談しましょう。

かさぶた

レーザーによるシミ取り後は、照射から数日経過した頃に、肌の表面にかさぶたが形成される場合があります。

個人差はあるものの、多くは1〜2週間ほどで自然と剥がれ落ちるといわれています。

無理に剥がすと跡になる恐れがあるため注意しましょう。

レーザーの出力や種類、シミの深さや薄さによってはかさぶたにならないケースもあります。

乾燥とかゆみ

レーザー照射後の肌は、乾燥しやすくかゆみを生じやすい状態です。

特に、レーザー後にかさぶたが形成されて、剥がれ落ちるまでの時期はかゆみを感じやすく、その際に掻いたり擦ったりして刺激を与えてしまうと、炎症が悪化し色素沈着の原因となります。

保湿をしっかり行う、かゆみがあまりに強い場合は医師に相談して薬を処方してもらうなどの対策が推奨されます。

一時的な色素沈着

シミ取りレーザーの治療後には、『戻りシミ(炎症後色素沈着)』と呼ばれる一時的な色素の増加が見られる場合があります。

照射後から約1ヶ月ほど経過した頃に見られる症状で、炎症が起きることで過剰に生成されたメラニンが、肌内部に蓄積して起こります。

ターンオーバーでメラニンが排出されることで徐々に改善に向かいますが、3ヶ月から半年ほど時間がかかるともいわれています。

シミ取りレーザーのダウンタイム中の経過

シミ取りレーザーのダウンタイム中の経過

ダウンタイム中は、肌の状態が時間の経過とともに少しずつ変化していきます。

ここではピコスポット照射を受けた後の、肌のダウンタイム中の経過を具体的に紹介します。

施術直後〜3日目

レーザー照射直後は、患部に赤みや火照ったようなヒリヒリ感が生じることがあります。

軽い日焼けに似た状態で、非常にデリケートな状態であるため、保護テープを貼るクリニックも多いです。

この時期は肌が過敏になっており、摩擦や紫外線といった外部刺激を避けることが欠かせません。

テープを貼った場合は、医師の指示があるまで自分の判断で剥がさないように、気をつけて過ごしましょう。

3日目〜1週間

施術後3日程度経過すると、シミがあった照射部位に薄いかさぶたが形成され始めます。

かさぶたは茶色〜黒色をしているため、シミが一時的に濃くなったように見えます。

これは正常な反応であり、かさぶたの下には新しい皮膚が再生されています。

かさぶたが気になったり痒くなったりしますが、無理に剥がすと跡が残る恐れがあるため、自然に剥がれるのを待ちましょう。

1週間〜2週間

かさぶたが洗顔などのタイミングで自然に剥がれ落ちる時期です。

ピンク色をした新しい皮膚が現れますが、まだ皮膚が薄く過敏な状態です。

かさぶたが取れた部分は、周囲の肌とは色が異なって見えますが、時間とともに自然に馴染んでいきます。

紫外線の影響を受けやすいため、日傘や帽子・日焼け止めなどを活用して、日焼け対策を徹底してください。

2週間〜1ヶ月

施術後2週間〜1ヶ月ほど経つと、新しい皮膚の色が周囲となじんで肌が落ち着いてきます。

シミが薄くなっていることを確認でき、効果が見え始める方も多いです。

この頃に一時的な反応である戻りシミが現れるケースもあります。

これは炎症後色素沈着といって、レーザー照射後に出現する自然な現象で、後述するようにターンオーバーとともに次第に薄れていきます。

1ヶ月〜半年

炎症後色素沈着(戻りシミ)が生じた場合に、徐々に薄くなっていくのがこの期間です。

多くの場合、約3ヶ月〜半年で改善がみられますが、長い場合は1年ほどかかることもあります。

紫外線対策を継続しながら、必要に応じてハイドロキノンクリームなど、外用薬を使用します。

適切な対処をすることで、ダウンタイムを短縮し、スムーズな回復を目指すことが可能です。

レーザー以外のシミ取り治療法とダウンタイム

レーザー以外のシミ取り治療法とダウンタイム

仕事の都合でダウンタイムを確保できない方や、初めての美容施術で不安がある方、シミ取りレーザーの適応症でない場合は、別の選択肢があります。

ここでは、シミ取りレーザー以外でシミにアプローチできる治療法と、それぞれのダウンタイムについて紹介します(個人差があります)。

  • フォトフェイシャル
  • シミ・そばかす・赤みなどに対応
  • ダウンタイムは2〜3日程度、赤みやかさぶたが生じる場合がある
  • 内服薬
  • トラネキサム酸やビタミンCなどでメラニン生成を抑制
  • ダウンタイムはないが、副作用に注意が必要
  • ドクターズコスメ
  • ハイドロキノンやレチノールなどを使用
  • 製品により異なり、赤みや乾燥が生じる場合がある
  • ガウディスキンの使用症例
  • 白玉注射
  • グルタチオンを主成分とし、美白目的で用いられる
  • ダウンタイムはないが、まれに軽い副作用が出ることがある

内服薬にはダウンタイムはないものの、それぞれの成分によって異なる副作用のリスクがあるため、必ず医師の判断や指示に従って服用してください。

ドクターズコスメによるスキンケアについても医療機関専売品であり、医師の診察やカウンセリングが必要です。

シミ治療では多数のアプローチ方法があるため、何らかの理由でレーザー治療が受けられない場合も、まずは専門医に相談しましょう。

シミ取りレーザーのダウンタイム中の過ごし方と注意点

シミ取りレーザーのダウンタイム中の過ごし方と注意点

シミ取りレーザー照射後の、ダウンタイム中の注意点について紹介します。

症状を長引かせず、効果をなるべく得るために、ダウンタイムを適切に過ごしましょう。

紫外線対策

施術後のダウンタイム中は、いつも以上に紫外線対策を徹底することが重要です。

術後の肌は過敏であり、紫外線のダメージを受けやすい状態です。

日焼け止めや帽子の他にも、UVカット生地の衣服を着用したり、紫外線の強い時間帯の外出を控えたりして、普段以上に紫外線を避けて過ごしましょう。

保湿

施術後のダメージを受けやすい肌は、保湿を徹底することで守ることが大切です。

有効成分の濃度が高い化粧品は、施術後の肌には刺激が強い可能性があります。

セラミドやスクワランなど、敏感肌向けの低刺激な高保湿クリームなどが適しています。

刺激を与えない

施術後の過敏な肌をこすったり触ったりする刺激は、炎症後色素沈着を悪化させる原因になる場合があります。

洗顔やメイクをする際、タオルで顔を拭く時などは、優しく触れるようにし、特に患部には極力触れないように気をつけましょう。

血行の促進と大量の汗に注意

施術後は、激しい運動や長風呂で血行が良くなると、赤みや腫れなどの症状が長引く場合があります。

また大量の汗をかくと、汗に含まれる塩分等で肌に刺激が加わる恐れがあります。

ダウンタイム中はストレッチや散歩など、汗をかきすぎない程度の運動にとどめましょう。

保護テープの取り扱い

レーザー照射後は保護テープを貼る場合がありますが、剥がすタイミングについては医師からの指示があるため、自身の判断で勝手に剥がすのは避けましょう。

保護テープは患部の治癒を適切に進めるために重要な役割を担っています。

早期に剥がすと患部の回復が遅れる可能性や、施術後の炎症後色素沈着を悪化させるリスクがあるため、医師の指示があるまでは貼ったままにしてください。

ダウンタイム中の見た目の工夫

施術後の治療部位はメイクやマスクで隠すことが可能です。

メイクの再開が可能となる時期は、施術の内容により異なるため、担当医に確認が必要です。

刺激が強いアイテムや強い力でこするメイクは避けましょう。

またスキンケア同様に低刺激の化粧品を使用し、なるべくメイクをせずに過ごすことが、肌の負担を減らすことにつながります。

色素沈着が消えない場合

炎症後色素沈着がなかなか消えない場合、治療が失敗したのではないかと不安になり、落ち込んでしまうかもしれません。

しかし、それは『戻りシミ』と呼ばれる一時的な反応であり、多くの場合、ターンオーバーによって少しずつ改善されていきます。

自己判断で高濃度の美白成分を配合した化粧品を使用したり、重ねて他の施術を行うことはおすすめしません。

まずは落ち着いて、不安があれば担当医師へ相談しましょう。

まとめ

シミ取り治療のダウンタイムは、シミの目立たない肌へ改善するために欠かせない準備期間であり、正しい経過を知ることで過度な心配をせずに過ごすことができます。

もし不安な症状が現れた場合は、一人で悩まず、まずは担当医に相談してアドバイスを受けましょう。

あや皮フ科クリニックでは、ピコレーザーの中でも特にメラニン色素に反応しやすい機種である『ピコシュアプロ』を導入しています。

ピコシュアプロによる多数のシミ治療の症例をブログでも公開しています。

ダウンタイムが気になってシミ取りレーザーへの一歩がなかなか踏み出せない方は、ぜひ一度、お話をお聞かせください。

お待ちしています。

監修者情報

あや皮フ科クリニック 院長 山口 綾(やまぐち あや)医師

あや皮フ科クリニック 院長

山口 綾(やまぐち あや)医師

資格・所属学会

  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会 正会員
  • 日本美容皮膚科学会 正会員

略歴

  • 2005年香川大学医学部卒業。京都大学医学部附属病院皮膚科、京都医療センター皮膚科、宇治武田病院皮膚科医長等を経て、2019年に京都市上京区にて「あや皮フ科クリニック」を開院。
  • 一般皮膚科から美容皮膚科まで専門知識に基づき幅広く対応し、日々診療を行っている。
  • 院長ごあいさつ
    https://aya-hifuka.kyoto/greeting.html