シミ取りレーザーができない人とは?代替治療や避けた方がいい時期も紹介

肌が弱い、妊娠中、持病があるなど、「シミを取りたいけど、自分はシミ取りレーザーを受けられるのかな?」と不安に思う人は少なくありません。

患者様によっては、シミ取りレーザーの施術が適さない場合がありますが、それには体質や肌の状態などさまざまな理由があります。

この記事では、シミ取りレーザーができない人やその理由、代わりになる治療法、シミ取りレーザーを避けた方がいい時期などについて紹介します。

自分の肌状態に合ったシミの改善法を見つけるための参考にしていただければ幸いです。

シミ取りレーザーができない人とは

シミ取りレーザーができない人とは

シミ取りレーザーによる治療を受けられない背景には、体調や体質、ライフスタイルなど多様な要因が存在します。

自身がどのケースに該当し、またどのようなリスクがあるのかを事前に把握しておくことは重要です。

ここでは、シミ取りレーザーが受けられない具体的なケースと理由について紹介します。

妊娠中・授乳中・不妊治療中

妊娠中や授乳中、および不妊治療中の人は、ホルモンバランスが大きく変化するため、施術を見合わせることが一般的です。

女性の体はライフステージの変化や生理、ストレスなど、さまざまな原因でホルモンバランスの影響を受けやすく、一時的に肌がデリケートな状態になることがあります。

刺激に敏感な状態でシミ取りレーザーを照射すると、色素沈着や肌トラブルを招く恐れがあるため、注意が必要です。

大切なライフステージに関わるタイミングのため、安全を第一に考え、体調が整ってからの検討が望ましいです。

肝斑がある

肝斑はシミの一種ですが、一般的なシミと同様の治療を行うと、かえって悪化する可能性があります。

シミ治療を行う際は「肝斑かどうか」を正しく見極めたうえで、慎重に治療計画を立てなければいけません。

適切な診断を受け、自分の肌状態に合った治療を提案してくれるクリニックを選ぶことが大切です。

肌の炎症がある・乾燥が強い・アトピーがある

肌に炎症がある、乾燥が強い、アトピー性皮膚炎の症状があるなど、肌が刺激に対して敏感になっている状態では、レーザー照射は受けられないことが多いです。

肌が敏感なタイミングでレーザーの刺激を受けると、かえってシミが目立ちやすくなったり、赤みやかゆみなどのトラブルが長引いたりするリスクがあるためです。

アトピー性皮膚炎の症状がある人は、施術前に治療をしっかり行っておくことが必要です。

また、症状が落ち着いている時期であっても、まずは医師に肌の状態を相談し、レーザー施術を受けられるか、判断を仰ぐことが大切です。

シミ取りレーザーは、適切なケアで肌のコンディションを整えてから 、安定したタイミングで治療を検討しましょう。

日焼けした直後

日焼けした直後にシミ取りレーザーの治療が受けられないことには、主に2つの理由があります。

1つは日焼け直後の肌は、ダメージが蓄積して外的刺激に敏感な状態であること、もう1つの理由は、メラニンを作る細胞であるメラノサイトが活性化している点です。

このタイミングで照射を行うと、肌トラブルや色素沈着を招く恐れがあるため注意が必要です。

無理に施術を行うとやけどのリスクも高まるため、まずは肌の回復を優先させてください。

日焼けの度合いにもよりますが、少なくとも数週間、状態によっては1〜2ヶ月以上は間隔を空けてからの治療を検討しましょう。

持病や特定の薬を服用中

持病があったり、特定の薬を服用したりしている場合、シミ取りレーザーが受けられない、または事前の相談が必要になることがあります。

薬の成分や、病気の状態が施術に影響を及ぼす可能性があるためです。

例えば以下のような例があります。

  • 心疾患や自己免疫疾患がある人
  • 抗凝固剤を服用している人
  • 特定の抗生物質や一部の精神薬を服用中の人

カウンセリング時に、必ず医師に現在の健康状態や、服用中の薬を申告してください。

持病があってもまずは相談することで、スキンケアや他の治療法が見つかるかもしれません。

ダウンタイム中の症状を目立たせたくない

シミ取りレーザーでは、術後に患部へテープを貼り、かさぶたが自然に剥がれるまで保護するのが一般的です。

しかし、接客業など仕事上の都合でテープを貼るのが難しい、かさぶたが目立つのは困るなどという人も少なくありません。

事前のカウンセリングで事情を相談し、日常に支障のない治療を提案してもらいましょう。

痛みに極度に弱い

シミ取りレーザーの施術中は「輪ゴムでパチンと弾かれたような痛み」と例えられる衝撃があります。

一般的には我慢できる程度の痛みといわれていますが、痛みに敏感な人の場合、短時間の施術であってもつらく感じることもあるため注意が必要です。

レーザーの照射時間は5〜10分程度で、多くの人が麻酔なしで施術を受けられていますが、シミが大きかったり、広範囲の場合は、数回に分けた施術になることもあります。

痛みがどうしても不安な場合、カウンセリングで麻酔を利用できるか、痛みの少ない他の治療の選択肢について相談してみるとよいでしょう。

ケロイド体質

ケロイド体質の人がレーザー治療を受けると、患部が過剰に盛り上がる『ケロイド』を形成するリスクがあるため、施術は慎重に検討する必要があります。

ケロイド体質とは、傷が治る過程で皮膚が過剰に増殖して盛り上がる体質のことです。

ケロイド体質がある場合は、カウンセリング時に必ず医師に申告しましょう。

光線過敏症

光線過敏症は、日光や紫外線を浴びることで生じる皮膚疾患の総称です。

内服薬などが原因で起きる外因性の光線過敏と、遺伝疾患や代謝疾患などが原因で起きる内因性の光線過敏があります。

光線過敏症がある場合、レーザー治療や光治療は受けられません。

以前から光線過敏がある方や、現在服用中の薬がある方は、必ず事前に医師に申告してください。

シミ取りレーザーを受けられない場合の代替治療

シミ取りレーザーが難しいケースでも、別の方法でシミの改善を目指す選択肢はあります。

ここでは、シミ取りレーザーを受けられない場合の代替治療について紹介します。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルはIPLといって、マイルドな光を照射する治療で、メラニンや毛細血管に働きかけながらシミや赤みの原因にアプローチします。

また、真皮のコラーゲン生成を促進する働きもあるため、美肌効果も期待できるのが特徴です。

肝斑が混在している人や、術後に保護テープを貼れない人などが、代替として選択できる治療法です。

美容注射

美容注射にはシミの改善や美白効果を期待できるものがあります。

グルタチオンを主成分とする『白玉注射』は、メラニンの生成を抑えたり、ターンオーバーを整えたりする働きを持つのが特徴です。

肝斑が広範囲に及ぶ人や、レーザー照射を避けたい乾燥肌の人 、皮膚炎がある人、顔のかさぶたやテープが難しい人、日焼け直後の人に推奨されます。

内服薬・サプリメント

以下のような内服薬やサプリメントも、シミ取りレーザーの代替治療として考えられます。

  • ビタミンC:メラニン生成の抑制効果
  • トラネキサム酸:肝斑や炎症後色素沈着のメラニン生成を抑える
  • ユベラ錠:メラニンの排出効果(ターンオーバーの促進)
  • ソルプロプリュスホワイト:活性酸素の働きを阻害する

肝斑が主症状の人や、炎症後色素沈着を起こしやすい体質の人、光線過敏症の人や日焼けが避けられない生活環境の人、レーザー治療に踏み出せない人などにも選択されます。

ドクターズコスメ

シミの改善には、自宅でのスキンケアも重要な役割を担っています。

美容皮膚科ではスキンケアとして、ドクターズコスメが推奨されることが多くあります。

ドクターズコスメは単独で使用しても効果的ですが、前述の内服薬やサプリメントと併用して、日常のスキンケアに取り入れることで、より高い効果が期待できます。

ドクターズコスメは市販品と比較して、以下のような有効成分を豊富に含んでおり、『ガウディスキン』等が多くの美容皮膚科で採用されています。

以下の成分は、ターンオーバーを促進する、メラニンを排出する等の作用で、シミを目立ちにくくする効果が期待できます。

  • トラネキサム酸
  • ハイドロキノン
  • レチノール

肝斑が広範囲にある人、全体的にくすみがある人、ダウンタイムを避けたい人、自分のペースでケアしたい人などに適しています。

シミ取りレーザーを避けた方がいい時期

シミ取りレーザーを避けた方がいい時期

シミ取りレーザーの施術を受けられる条件を満たしている人でも、レーザー施術を避けた方がいい時期について紹介します。

夏場など紫外線が強い時期

シミ取りレーザーは、紫外線が強い夏場を避けるのが一般的です。

施術後の敏感な肌が紫外線を浴びると、炎症後色素沈着(戻りシミ)を長引かせる大きな原因となります。

炎症後色素沈着が治まるまでには3ヶ月〜半年ほどかかる場合もあり、その間は紫外線対策を徹底する必要があります。

冬であればマスクや帽子といったアイテムを取り入れやすく、夏よりも過ごしやすいというのもメリットです。

日差しが落ち着く11〜3月頃に合わせて、余裕を持って計画することが望ましいといえます。

結婚式など大切なイベント前

結婚式や成人式などの大切な日に備えて治療を行う場合、少なくとも半年前には施術を終えておくのが理想的です。

施術後4週間ほど経過すると、一時的にシミが濃く見える炎症後色素沈着が現れる場合があり、イベントに安心して参加できる状態に落ち着くまでに3〜6ヶ月ほど要することもあります。

イベント当日にきれいな肌で臨めるよう、スケジュール管理に十分注意しましょう。

アウトドアなど屋外で行うレジャーの予定がある

シミ取りレーザー後のダウンタイム中に、最も避けなければいけないのは紫外線によるダメージです。

どの季節であっても屋外に出れば日差しの影響は避けられず、術後の肌が予期せぬトラブルにつながるリスクも否定できません。

屋外でのレジャーの予定のある人は無理をせず、時期を検討し直してからの施術が推奨されます。

体調不良の時・ホルモンバランスが乱れている時

体調不良やストレスでホルモンバランスが乱れている時は、肌が過敏になったり免疫力が低下したりする場合があります。

こうした状態で施術を受けると、痛みを感じやすかったり、肌トラブルを起こしやすくなるケースもあるため注意が必要です。

また、免疫力が低下していると治療後の回復が遅れる可能性があるため、体調を優先させることが大切です。

美容施術は心身ともに健康な状態で受けることが、結果として満足度の高い仕上がりにつながります。

シミ取りレーザーを受けられない人は予防を

シミ取りレーザーを受けられない人は予防を

すでにできてしまった濃いシミを、セルフケアだけで完全に消すことは困難といわれています。

前述のように、体調や体質などの事情でレーザー施術が受けられない場合は、新しいシミを増やさないために、 予防を徹底しましょう。

自分で取り組めるシミ予防として、以下のようなセルフケアがおすすめです。

  • 食事や睡眠など生活習慣を見直し、肌のターンオーバーを整える
  • ビタミンCやトラネキサム酸などの有効成分を含むスキンケアを選ぶ
  • 日焼け止めや帽子、日傘、UVカット素材のアイテムなどで紫外線対策を徹底する

レーザー治療の有無にかかわらず、シミを増やさないための基本的なケアは共通しています。

将来の肌のために、今できる予防を始めることが大切です。

まとめ

シミ取りレーザーができない場合でも、肌の状態に合わせた多様なアプローチがあるため、まずは専門家に相談してみましょう。

シミ治療を行う場合、シミの種類を正しく診断し、適切な治療を提案してくれるクリニックを選択することが大切です。

また、専門医のアドバイスのもとで適切なセルフケアを併用することで、より効率的な改善が期待できる場合もあります。

あや皮フ科クリニックでは、メラニン色素への反応性が高い機種である『ピコシュアプロ』を導入しています。

また、ダウンタイムの少ないフォトフェイシャルや内服薬、ドクターズコスメの『ガウディスキン』を利用した治療など、選択肢も豊富です。

当院のブログでは、ガウディスキンなどを使用した具体的な症例もご紹介しています。

「レーザーは無理」と諦めていた人も、ぜひ一度当院へご相談ください。

丁寧なカウンセリングで、一人ひとりに合った治療プランを提案させていただきます。

監修者情報

あや皮フ科クリニック 院長 山口 綾(やまぐち あや)医師

あや皮フ科クリニック 院長

山口 綾(やまぐち あや)医師

資格・所属学会

  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会 正会員
  • 日本美容皮膚科学会 正会員

略歴

  • 2005年香川大学医学部卒業。京都大学医学部附属病院皮膚科、京都医療センター皮膚科、宇治武田病院皮膚科医長等を経て、2019年に京都市上京区にて「あや皮フ科クリニック」を開院。
  • 一般皮膚科から美容皮膚科まで専門知識に基づき幅広く対応し、日々診療を行っている。
  • 院長ごあいさつ
    https://aya-hifuka.kyoto/greeting.html