
顔のたるみは、年齢とともに気になりやすい肌悩みの一つです。
顔のたるみは加齢に伴う表情筋や真皮の衰え、骨萎縮などさまざまな要因が関係しています。
そのため、原因に合った対策を行うことが大切です。
この記事では、顔のたるみに効果のあるセルフケア方法について解説します。
医療機関での治療法やよくある質問などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
顔のたるみが起こる原因

顔のたるみはさまざまな原因によって引き起こされます。
主な原因は以下の通りです。
- 表情筋の衰え
- 真皮の衰え
- 骨萎縮
ここでは、上記3つの原因についてそれぞれ解説します。
表情筋の衰え
顔の筋肉である表情筋の衰えも、たるみの原因の一つです。
表情筋は皮膚や脂肪を内側から支える役割があります。
年齢を重ねると筋肉の量や働きが少しずつ低下し、皮膚を支える力が弱くなります。
すると頬やフェイスラインの脂肪が下がりやすくなり、顔全体がたるんだ印象になることがあるのです。
また、無表情で過ごす時間が長い場合にも表情筋は衰えやすくなります。
笑顔の少ない生活を送っている方や、マスクの着用で表情筋を使う機会が少ない方は特に注意が必要です。
真皮の衰え
真皮層には、コラーゲンやエラスチンなどが豊富にあり、肌のハリや弾力を支えています。
しかし、加齢や紫外線による光老化、肌の乾燥などの影響により、これらの成分の量や質が低下すると肌の弾力が失われ、たるみにつながります。
特に、紫外線は肌の表面だけでなく、奥にある真皮層まで届き、コラーゲンやエラスチンにダメージを与えるため注意が必要です。
骨萎縮
加齢による骨萎縮も、顔のたるみを引き起こす原因の一つです。
年齢を重ねて骨密度が低下すると、顔の骨は少しずつ萎縮していきます。
皮膚や筋肉、脂肪を支える「土台」の役割を担う顔の骨が萎縮すると、その上にある皮膚や脂肪を十分に支えられなくなり、余った組織が下垂して、たるみやもたつきが目立ちやすくなります。
顔のたるみに一番効果があるセルフケア方法

顔のたるみを予防したり目立ちにくくしたりするためには、日常生活でのセルフケアが大切です。
具体的なセルフケア方法として以下が挙げられます。
- 正しい姿勢で過ごす
- 紫外線対策をする
- 保湿ケアをする
- スキンケアを見直す
- 表情筋を鍛える
- マッサージをする
- 生活習慣を改善する
ここでは、上記7つのセルフケア方法についてそれぞれ解説します。
正しい姿勢で過ごす
顔のたるみを予防するためには、正しい姿勢で過ごすことが大切です。
猫背の姿勢や長時間うつむいた姿勢は、顔の皮膚や脂肪が重力によって下に引っ張られやすくなるため、たるみが目立つ原因になります。
このような姿勢を改善するためには、日頃から背筋を真っ直ぐ伸ばした姿勢を意識すると良いでしょう。
また、スマートフォンやパソコンの画面はなるべく顔の高さに近い位置で見るようにすると、下向き姿勢を防ぎやすくなります。
定期的に肩や背中のストレッチを行うのもおすすめです。
紫外線対策をする
紫外線対策も、顔のたるみを防ぐうえで欠かせないセルフケア方法の一つです。
紫外線は夏だけでなく一年を通して降り注いでいるため、季節や天候に関係なく対策を続けることが大切です。
外出する際は日焼け止めを使用し、紫外線から肌を守るようにしましょう。
日焼け止めは1度塗っただけで1日中効果が続くわけではないため、2~3時間おきに塗り直すのが望ましいです。
使用する日焼け止めはSPF30~50、PA+++以上のものを選ぶことをおすすめします。
さらに日焼け止めだけでなく、帽子や日傘なども使用することで、より紫外線から肌を守りやすくなります。
保湿ケアをする
保湿ケアは、顔のたるみ対策の基本となるスキンケアです。
洗顔後はできるだけ早く化粧水で水分を補給し、乳液やクリームで肌のうるおいを保つことが大切です。
これにより、肌の水分が蒸発しにくくなり、乾燥を防ぎやすくなります。
ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が含まれている化粧品を選ぶと、肌のうるおいを保ちやすくなります。
また、乾燥しやすい季節には加湿器を使用するなど、室内の湿度管理にも気を配ることが大切です。
スキンケアを見直す
顔のたるみを防ぐためには、日々のスキンケア方法を見直すことも大切です。
自分の肌に合わない化粧品を使っていたり、洗顔やクレンジングの方法が適切でなかったりすると、肌に負担がかかり乾燥やダメージにつながることがあります。
朝は洗顔後に化粧水や美容液で水分を与え、その後に乳液やクリームで保湿を行い、最後に日焼け止めを使用しましょう。
夜はクレンジングと洗顔でメイクや汚れを落とし、その後にしっかりと保湿ケアを行うことが大切です。
やさしく洗顔することを意識し、肌に合った化粧品を選ぶことで、健康的な肌を維持しやすくなります。
表情筋を鍛える
表情筋を鍛えるのも、顔のたるみに効果的なセルフケア方法の一つです。
顔のたるみには、口を大きく動かして「あ・い・う・え・お」と発音するトレーニングが効果的です。
ただし、表情筋トレーニングはやり過ぎると逆に顔のバランスが崩れ、たるみがかえって目立ちやすくなる可能性があります。
そのため、短時間のトレーニングを適度な頻度で行うことが大切です。
1週間に2回程度を目安に継続してみましょう。
マッサージをする
顔のマッサージも、たるみ対策に有効なセルフケア方法の一つです。
マッサージによって血行やリンパの流れが促されると、むくみの改善につながり、顔の輪郭がすっきりしやすくなります。
顎から耳に向かってフェイスラインをなぞるようにするマッサージや、頬からこめかみに向かって軽く引き上げるように動かすマッサージがおすすめです。
マッサージを行う際は、肌を強く擦らないように注意しながら、優しく行いましょう。
クリームやオイルを使って滑りをよくしてから行うと、肌への負担を減らしやすくなります。
朝や夜のスキンケアの時間に取り入れることで、無理なく続けやすくなるでしょう。
生活習慣を改善する
顔のたるみを予防するためには、生活習慣を改善することも大切です。
睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足などが続くと、肌の調子が乱れやすくなり、たるみの原因になることがあります。
具体的には以下を意識すると良いでしょう。
- 十分な睡眠時間を確保する
- 栄養バランスの良い食事を摂る
- 適度に運動する
- 定期的にストレスを解消する
- 喫煙を控える
デスクワークなどで同じ姿勢が続く場合は、こまめに体を動かしたりストレッチを行ったりすることも大切です。
生活習慣を見直すことで、肌だけでなく体全体の健康維持にもつながります。
顔のたるみに適した治療方法

顔のたるみはセルフケアでは改善できないケースも少なくありません。
そのような場合には、以下のような治療方法を検討すると良いでしょう。
- デンシティ(RF治療)
- プロファイロ(ヒアルロン酸注入)
- その他の治療法(HIFUやフェイスリフトなど)
ここでは、上記の治療方法についてそれぞれ解説します。
デンシティ(RF治療)
デンシティは、RF(高周波)エネルギーを利用する治療法です。
真皮内のコラーゲン繊維や皮下組織の線維隔壁を熱により収縮させることで、肌の引き締めや小顔効果が期待できます。
さらに熱エネルギーによって刺激を受けた肌は、修復過程でコラーゲンやエラスチンの生成が促進されるため、肌のハリやツヤ感の改善も期待できます。
また、デンシティは『モノバイチップ』という新型チップが搭載されているのも大きな特徴です。
このモノバイチップは、肌の浅い層と深い層の両方にアプローチできます。
これにより、施術直後に肌が引き締まる即時的効果と、時間をかけて肌質が改善される持続的効果の両方を狙うことが可能です。
メスを使わずにシワやたるみを改善したい方に適した治療法となっています。
プロファイロ(ヒアルロン酸注入)
プロファイロは、肌全体の質感を整えながら、自然な肌の若返りを目指す注入治療です。
一般的なヒアルロン酸注入のように、へこみを埋めて形を作るというより、肌の土台を整えるイメージです。
顔や首などの決められた部位に注入すると、皮膚内部でコラーゲン生成や細胞の活性化が促進され、数週間から1か月程度を目安に徐々に肌質が改善されていきます。
不自然な仕上がりを避けたい方や、肌のハリやツヤ不足に悩んでいる方におすすめです。
その他の治療法
顔のたるみ治療には、デンシティやプロファイロ以外にもいくつかの方法があります。
| HIFU | 超音波で肌の深層部分にアプローチすることで、肌の引き締め効果が期待できる治療法 |
|---|---|
| フェイスリフト | 切開して肌を直接引っ張り上げる治療法 |
| 顔の脂肪吸引 | 余分な脂肪を取り除き、理想のフェイスラインを目指す治療法 |
治療ごとにダウンタイムやリスク、症状の向き不向きが異なる点には注意が必要です。
※当院では上記の治療法は取り扱っていません。
顔のたるみに関するよくある質問

顔のたるみに関するよくある質問をまとめました。
- 顔のたるみは痩せると治る?
- 顔のたるみに即効性のある治療法は?
- 顔がたるみやすい人の特徴は?
ここでは上記3つの質問についてそれぞれ解説します。
Q:顔のたるみは痩せると治る?
脂肪が多くて顔がたるんでいる場合には、痩せることで目立ちにくくなる場合もありますが、必ず改善するとは限りません。
急激に体重が減ると、脂肪が減ったあとに皮膚が余り、たるみが目立つ場合があるのです。
また、無理なダイエットは筋肉量の低下を招き、皮膚を支える表情筋が弱くなる可能性もあります。
急激に減量するのではなく、バランスのよい食事や規則正しい生活を意識し、適切なペース(1か月で体重の5%以下が目安)で減量することが大切です。
Q:顔のたるみに即効性のある治療法は?
切開を伴うフェイスリフト以外で顔のたるみに一定の即効性が期待できる治療法としては、デンシティが挙げられます。
デンシティは即時的効果と持続的効果の両方が期待できる治療法のため、比較的すぐに効果を実感しやすい特徴があります。
ただし、効果の感じ方に個人差がある点には注意が必要です。
たるみの程度や希望する変化によって適した治療は異なるため、医師と相談しながら治療計画を立てることが大切です。
Q:顔がたるみやすい人の特徴は?
顔がたるみやすい人の特徴は以下の通りです。
- 紫外線をよく浴びる環境にいる
- 紫外線対策や保湿ケアを怠っている
- 姿勢が悪い
- 表情筋をあまり動かさない
- 喫煙習慣がある
- 無理なダイエットをした経験がある
- 運動不足
上記に当てはまる場合、比較的若い年齢でも顔がたるんでしまうことがあります。
顔のたるみを予防するためには、肌へのダメージを避け、生活習慣を整えることが大切です。
まとめ
顔のたるみは、表情筋や真皮の衰え、骨萎縮など複数の要因が重なって起こることが多いです。
正しい姿勢の意識、紫外線対策や保湿ケアの徹底、生活習慣の見直しなどのセルフケアを行うことで、たるみの進行を防ぎやすくなります。
また、セルフケアだけでは改善が難しい場合は、RF治療やヒアルロン酸注入などの医療機関での治療を検討するのもおすすめです。
たるみの原因に合わせて適切な治療法を選びましょう。
あや皮フ科クリニックでは、デンシティやプロファイロによるたるみ治療を行っています。
顔のたるみが気になっている方はぜひ当院までご相談ください。
監修者情報
あや皮フ科クリニック 院長
山口 綾(やまぐち あや)医師
資格・所属学会
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 日本皮膚科学会 正会員
- 日本美容皮膚科学会 正会員
略歴
- 2005年香川大学医学部卒業。京都大学医学部附属病院皮膚科、京都医療センター皮膚科、宇治武田病院皮膚科医長等を経て、2019年に京都市上京区にて「あや皮フ科クリニック」を開院。
- 一般皮膚科から美容皮膚科まで専門知識に基づき幅広く対応し、日々診療を行っている。
- 院長ごあいさつ
https://aya-hifuka.kyoto/greeting.html