ピコレーザーでかさぶたにならない原因は?通常の経過や対処方法を解説

ピコレーザーの施術を受けたあと、「かさぶたにならないけれど大丈夫なのだろうか」と不安に感じる方は少なくありません。

一般的にピコレーザー後はかさぶたができるイメージがあるため、変化が見られないと「効果がなかったのでは」と心配になることもあるでしょう。

この記事では、ピコレーザー後にかさぶたにならない原因と対処法について詳しく解説します。

ピコレーザー施術後の注意点やよくある質問もまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

ピコレーザーでは施術後2~5日以内にかさぶたができる場合が多い

ピコレーザーでは、施術後2~5日以内に照射部位にかさぶたができることがあります。

これはレーザー照射後にみられる自然な反応ですが、すべての方に必ず現れるわけではありません。

かさぶたができるかどうかには個人差があり、照射方法やシミの状態によっても変わります。

ピコレーザーの中でも、シミをピンポイントで照射するピコスポットでは、施術後2~3日程度でシミ部分がやや濃く見え、その後薄いかさぶたのような状態になることがあります。

かさぶたは基本的に1~2週間程度で自然に剥がれるため、無理に剥がさないように注意しましょう。

また、かさぶたが剥がれた後にシミが一時的に黒く見えることがありますが、これは炎症後色素沈着といって、レーザー照射により肌に炎症が起きたことで、メラニンが過剰に生成されている状態です。

時間の経過とともに少しずつ薄くなることが多く、通常は3ヶ月〜半年程度、長い場合は1〜2年程度かけてゆっくり薄くなっていきます。

治療の効果や経過には個人差があるため、不安がある場合は医療機関に相談してみましょう。

ピコレーザー後にかさぶたにならない原因

ピコレーザー後にかさぶたにならない原因

ピコレーザー後にかさぶたができないと、不安に感じる方も少なくありません。

かさぶたにならない主な原因として、以下の4つが挙げられます。

  • 照射モードが合っていなかった
  • 照射出力が弱かった
  • 照射出力が強かった
  • かさぶたに気づいていない

ここでは、上記4つの原因についてそれぞれ解説します。

照射モードが合っていなかった

かさぶたができない理由の一つに、照射モードが症状に合っていなかった可能性が挙げられます。

ピコレーザーには主に『ピコスポット』『ピコトーニング』『ピコフラクショナル』の3種類があり、目的に応じて使い分けます。

照射モード 肌悩み
ピコスポット シミ、そばかす、ADM、タトゥーなど
ピコトーニング 薄いシミ、そばかす、肝斑など
ピコフラクショナル 細かいシミ、小じわ、ニキビ跡、毛穴の開きなど

特にピコトーニングやピコフラクショナルは、肌全体にやさしく作用する照射モードのため、かさぶたができにくい傾向があります。

このように照射モードによってはかさぶたができないケースも珍しくないため、治療前に医師としっかり相談し、どのモードで行うのかを確認しておくことが大切です。

照射出力が弱かった

照射出力が弱かった場合も、かさぶたができないことがあります。

ピコレーザーは症状に合わせて出力を調整しますが、出力が控えめだとメラニン色素を破壊しきれず、目立った変化が出にくいことがあります。

その結果、かさぶたが形成されないケースがあるのです。

ただし、出力が弱いからといって効果がないとは言い切れません。

かさぶたができなくても、メラニンが破壊されており、時間をかけて少しずつ薄くなることもあります。

施術直後の見た目だけで判断せず、数週間から数か月の経過を見ることが大切です。

不安がある場合は、自己判断せず医療機関に相談しましょう。

照射出力が強かった

照射出力が強い場合もかさぶたができないことがあります。

薄いシミに対して強いエネルギーでレーザーを照射すると、シミが瞬時になくなってしまうことがあるのです。

その結果、かさぶたができず、シミだけが除去された状態になります。

しかし、出力が強すぎると肌への負担が大きくなり、炎症後色素沈着などのリスクが高まる可能性があります。

出力は強ければよいというものではなく、症状に合わせて調整することが大切です。

適切な照射モード選択と出力設定を行うためにも、十分なカウンセリングと診察を受ける必要があります。

かさぶたに気づいていない

実際にはかさぶたができているものの、見た目がイメージと違うため気づいていないケースもあります。

一般的なけがのかさぶたは厚く乾燥した状態を思い浮かべますが、ピコレーザー後のかさぶたは細かい点状や黒っぽい色、薄茶色の膜のような形で現れることもあります。

特に黒っぽく見える場合、「シミが濃くなった」と誤解されることがありますが、これはシミがなくなる過程で起きていることもあります。

経過に不安があるときは、自己判断せず医師に相談することが大切です。

ピコレーザーでかさぶたにならない場合の対処法

ピコレーザー後にかさぶたにならない場合には、以下の対処法を試しましょう。

  • 照射モードを変更する
  • 様子を見てから再治療を検討する

ここでは、上記2つの対処法についてそれぞれ解説します。

照射モードを変更する

かさぶたができなかった原因が照射モードにある場合は、照射モードを変更して施術を受けましょう。

例えば、濃いシミに向いているとされるピコスポットでも、出力が高すぎると色素沈着が残るリスクがあるため、あえて出力を控えめに設定していることがあります。

結果として、かさぶたができないことがあるのです。

そのような場合は、他の照射モードに変更して治療を続ける方法を検討してみましょう。

例えば、ピコトーニングへ切り替えて施術回数を増やすなどの対策です。

どの方法が適しているかはシミの種類や肌質によって異なるため、カウンセリングで十分に相談しましょう。

様子を見てから再治療を検討する

かさぶたができなかった場合でも、すぐに再治療を行うのではなく、まずは様子を見ることが大切です。

ピコレーザーはメラニン色素を細かく粉砕し、時間をかけて体外へ排出する仕組みです。

一般的には1~2か月程度で変化を感じることが多いですが、人によっては3か月程度かかる場合もあります。

特にピコトーニングやピコフラクショナルは、複数回の施術を前提とした治療方法です。

1回で大きな変化を期待するのではなく、回数を重ねながら様子を見るのが基本になります。

紫外線対策や保湿などのアフターケアを丁寧に行いながら、医師と相談して今後の方針を決めることが大切です。

ピコレーザーの施術後の注意点

ピコレーザーの施術後の注意点

ピコレーザーの施術後は適切なアフターケアを行うことが大切です。

施術後の主な注意点は以下の4つが挙げられます。

  • 患部に刺激を与えない
  • 紫外線対策を徹底する
  • 保湿ケアを丁寧に行う
  • ターンオーバーを促す

ここでは、上記4つの注意点についてそれぞれ解説します。

患部に刺激を与えない

施術後の肌はバリア機能が低下しており、外からの刺激を受けやすい状態となっているため、こする・引っかくといった刺激を与えないように注意しましょう。

洗顔やクレンジングの際は、たっぷりの泡を使い、指が直接肌に触れすぎないようにやさしく洗いましょう。

タオルで拭くときも、そっと押さえるように水分を取ることが大切です。

また、施術当日はメイクを控えるよう指示される場合が多いです。

翌日以降にメイクが可能な場合でも、なるべく刺激の少ない製品を使用することをおすすめします。

少しの刺激でも色素沈着につながる可能性があるため、普段以上に丁寧なスキンケアを心がけましょう。

紫外線対策を徹底する

ピコレーザーの施術後は紫外線対策を徹底することが大切です。

外出時は日焼け止めを使用し、こまめに塗り直すようにしましょう。

さらに帽子や日傘、UVカット機能のある衣類を活用するなどの対策を取り入れることで、紫外線の影響を抑えられます。

曇りの日や室内でも紫外線は完全には防げないため、油断せず対策を続けることが大切です。

施術後しばらくは特に意識して紫外線を避け、肌トラブルのリスクを抑えましょう。

保湿ケアを丁寧に行う

レーザー後の肌は水分が失われやすく、乾燥しやすい状態となっているため、保湿ケアを丁寧に行うことが大切です。

化粧水や乳液、必要に応じてクリームを重ね、肌のうるおいを保ちましょう。

使用する化粧品はなるべく低刺激のものを選び、アルコールやピーリング成分が含まれている製品は避けるのが望ましいです。

保湿ケアを徹底することで、正常なターンオーバーを促しやすくなります。

ターンオーバーを促す

ピコレーザーはメラニン色素を細かく粉砕し、肌のターンオーバーとともに排出する治療のため、ターンオーバーを促す生活習慣も大切になります。

まず意識したいのは十分な睡眠です。

睡眠不足は肌の回復を妨げるため、規則正しい生活を心がけましょう。

食事面では、たんぱく質やビタミン類をバランスよく摂取することが大切です。

ピコレーザーのかさぶたに関するよくある質問

ピコレーザーのかさぶたに関するよくある質問

ピコレーザーのかさぶたに関するよくある質問をまとめました。

  • ピコレーザーでできたかさぶたは何日で取れる?
  • ピコレーザー後の肌がかさぶたにならずに黒く見える原因は?
  • ピコレーザー後に現れる色素沈着は消える?

ここでは上記3つの質問についてそれぞれ解説します。

Q:ピコレーザーでできたかさぶたは何日で取れる?

ピコレーザー後にできたかさぶたは、一般的に1週間から10日程度で自然に剥がれ落ちる場合が多いです。

ただし、肌質やシミの深さ、照射出力によっては2週間程度かかることもあります。

大切なのは、無理に取ろうとしないことです。

かさぶたの下では新しい皮膚が作られているため、無理に剥がすと色素沈着や赤みが長引く可能性があります。

10日以上経っても自然に剥がれない場合もありますが、自己判断で剥がすのは避けましょう。

心配なときは、施術を受けた医療機関で経過を確認してもらうことをおすすめします。

Q:ピコレーザー後の肌がかさぶたにならずに黒く見える原因は?

ピコレーザー後の肌がかさぶたにならず黒く見えるのには、いくつかの原因があります。

一つは、メラニン色素がレーザーに反応して一時的に濃く見えているケースです。

これは色素が変性して起きた変化であり、時間とともに薄くなっていきます。

2つ目は、実際には薄いかさぶたができているものの、けがの後の厚いかさぶたとは見た目が違うため、気づいていないケースです。

点状や薄茶色の膜のような状態がそれにあたりますが、炎症がやや長引いて黒っぽく見えることもあります。

いずれの場合も、指示されたアフターケアを守りながら経過を見ることが大切です。

Q:ピコレーザー後に現れる色素沈着は消える?

レーザー後に現れる色素沈着は、『炎症後色素沈着』と呼ばれる一時的な反応であることが多いです。

これは肌が刺激を受けたあとにメラニン色素が過剰生成されることで起こります。

炎症後色素沈着は、肌質や生活習慣によって個人差がありますが、通常は3ヶ月〜半年程度、長い場合は1年程度かけてゆっくりと薄くなっていきます。

ただし、紫外線を浴びたり、強くこすったりすると長引くことがあるため、日焼け止めの使用や保湿ケアを丁寧に行うことが大切です。

気になる場合は医師に相談し、外用薬や内服薬を処方してもらいましょう。

まとめ

ピコレーザーでかさぶたにならない場合でも、必ずしも効果が出ていないとは限りません。

照射モードが症状に合っていなかったり、照射出力が弱かったりすることで、目立ったかさぶたができないことがあります。

また、実際には薄いかさぶたができていても、気づいていないケースもあります。

紫外線対策や保湿ケアを徹底し、気になる変化があれば医師に相談しましょう。

あや皮フ科クリニックでは、ピコレーザーによる治療に対応しています。

患者様の肌のお悩みや状態に適した照射モードを選択して治療を行っているため、ピコレーザー治療を検討中の方はぜひ当院までご相談ください。

監修者情報

あや皮フ科クリニック 院長 山口 綾(やまぐち あや)医師

あや皮フ科クリニック 院長

山口 綾(やまぐち あや)医師

資格・所属学会

  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会 正会員
  • 日本美容皮膚科学会 正会員

略歴

  • 2005年香川大学医学部卒業。京都大学医学部附属病院皮膚科、京都医療センター皮膚科、宇治武田病院皮膚科医長等を経て、2019年に京都市上京区にて「あや皮フ科クリニック」を開院。
  • 一般皮膚科から美容皮膚科まで専門知識に基づき幅広く対応し、日々診療を行っている。
  • 院長ごあいさつ
    https://aya-hifuka.kyoto/greeting.html