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ピコシュアプロ(ピコレーザー治療)

ピコレーザー画像

ピコレーザーとは

ピコレーザーは、従来のレーザー(ナノ秒レーザ=Qスイッチレーザー)やフォトフェイシャルよりも、短期間で高い治療効果を発揮する革新的なレーザーです。ナノ秒より更に短いピコ秒(1ピコ秒=1兆分の1秒)という時間でレーザー光を照射することで最大出力が大きくなり、シミやそばかすなどのメラニンに対して、従来のレ-ザーより強いエネルギーを瞬間的に伝えることができます。従来レーザーが熱作用によってメラニンを破壊していたのに対して、ピコレーザーは衝撃波による光音響効果でメラニンを砂のように細かく破砕するので、肌へのダメージが軽減され、レーザー後の副作用である炎症後色素沈着(戻りジミ)を軽度に抑えることが可能です。

当院ではピコシュアプロという最新の機器を採用しています。ピコシュアプロは従来のピコシュアから更にグレードアップした機種で、ダウンタイムが少ないという特徴は残しつつ、安全に出力を高められるという利点があります。前モデルのピコシュアは世界で初めて開発されたピコレーザーで、唯一、「シミ」「シワ」「ニキビ跡」「入れ墨(タトゥー)」の全ての分野でアメリカFDAの認可を取得しています。現在多数のピコレーザーがありますが、ピコシュアシリーズのみがアレキサンドライトの波長(755nm)を使用しています。アレキサンドライト波長は他のピコレーザーのNd-YAG(1064nm)波長と比較して、メラニン色素に対する吸光度が3倍と高いため、シミに対してより高い効果が期待できます。

ピコレーザー

ピコシュアプロ 3種類の照射モード

ピコシュアプロにはピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナルの3つの施術モードがあり、肌の悩みや状態に合わせて最適なものを組み合わせて治療します。
いずれの施術モードも個別で受けられますが、シミだけでなく小ジワやハリ感の減少など、年齢を重ねたお肌の複合的な悩みを同時に改善したい場合、ピコトーニングとピコフラクショナルを組み合わせたピコダブルのメニューを推奨しております。

①ピコスポット

お悩み:ピンポイントのシミ、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、アザ、タトゥーなど

ピコスポットは、シミやそばかすなどの気になるシミの部分のみピンポイントでレーザーを照射して除去する施術で、いわゆる「シミ取り治療」です。以前のレーザーと比較して、より効果は高くダウンタイムが短いという特長があります。従来型レーザーが一定のサイズまでしか色素を砕けなかったのに対して、ピコレーザーでは光音響効果による衝撃波で色素を更に細かく粉砕することが可能となり、今までのレーザーでは除去しきれなかった薄いシミにも効果が得られます。

濃いシミが多数ある場合はピコスポットのみでは全てのシミが取りきれず色むらが残る場合がありますので、当院ではピコトーニングも併用して治療することをお勧めしております。

従来のレーザー

②ピコトーニング

お悩み:顔全体の細かいシミ、そばかす、くすみ、肝斑、色素沈着

レーザーを低出力で肌全体にシャワーのように均一に照射して、肌へのダメージを極力抑えつつ、メラニンを破壊して徐々に減らしていく方法です。肌全体を明るくしたい方、スポット照射によるダウンタイムが取れない方にお勧めの治療法です。

照射回数を重ねることで徐々にシミが薄くなり、肌色がトーンアップします。月1回、合計5回程度の施術をお勧めしています。

ピコレーザー
トーニング用レンズ
(フラットレンズ)
ピコスポット、ピコトーニングの原理
  • ピコスポット、ピコトーニング治療の原理

    照射前
    表皮、真皮に色素がある状態

  • ピコスポット、ピコトーニング治療の原理

    レーザーが当たった部分の色素は砂状の細かい粒子へと変化し、貪食細胞等の働きにより体外へ排出されやすくなります。

  • ピコスポット、ピコトーニング治療の原理

    1回~数回の治療で表皮と真皮にあった色素が除去されます。

③ピコフラクショナル

お悩み:毛穴、小ジワ、キメの乱れ、ニキビ痕

フラクショナルレンズを通ったレーザー光は、下図の様に剣山のようなトゲ状の高エネルギーのビーム光に変化します。高エネルギーのレーザー光が当たった表皮内部にはミクロな穴(空胞)が生じます。ダメージを受けた肌は創傷治癒反応が起こり、肌の再生力によりコラーゲン、エラスチンが新生し、徐々に新しい皮膚に入れ替わっていきます。また刺激により肌のターンオーバーが促進し、メラニンも排出されやすくなるため、シミの改善にも繋がります。

従来のフラクショナルレーザーは5~7日程度、顔が赤くなる等のダウンタイムがありましたが、ピコシュアプロのダウンタイムは24時間程度と短いです。1回のフラクショナル照射で再生されるのは肌全体の10~15%程度のため、より高い効果を得るには月1回ペース、合計6~10回程度の継続した治療をお勧めいたします。

  • ピコフラクショナル

    フラクショナルレンズ

  • ピコフラクショナル

    フラクショナルレンズを通ったレーザー光は集光されて、強いエネルギーに変化します。

ピコフラクショナルの原理

  • ピコフラクショナル治療の原理

    フラクショナルレーザーを
    皮膚に照射します

  • ピコフラクショナル治療の原理

    高エネルギーのレーザー光が当たった部分の表皮内部には ミクロな穴ができます(空胞変性)

  • ピコフラクショナル治療の原理

    創傷治癒反応によりコラーゲンやエラスチンなどが新生します。肌のターンオーバーが起こり、メラニン排出も促進され、シミの改善にも繋がります。

  • ピコフラクショナル治療の原理

    数回のフラクショナル治療により、毛穴、ニキビ痕、小ジワが改善され、肌の若返り効果が得られます。

施術の流れ

  1. カウンセリング
  2. 洗顔
  3. 写真撮影
  4. レーザー照射
  5. 施術後

    ・ピコスポット:軟膏外用、テープ保護。照射部分は数日後に黒いかさぶたになりますが、自然に剥がれてなくなります。マスクで擦れる部位など、場合によっては保護テープを貼ります。
    ・ピコトーニング、ピコフラクショナル:冷やしたタオルで10分程度クーリング。(オプションで成長因子マスクパックも追加できます)

リスク・副作用

スポット照射、トーニング、フラクショナル共通:照射時の痛み、まぶしさ、照射後のかゆみ、色素沈着、色素脱失、肝斑の悪化等
ピコスポット:レーザーを当てた部分はシミの色が一旦濃くかさぶた状になりますが、1週間程度で取れていきます。その後炎症後色素沈着といって、茶色に変化する場合があります(戻りジミ)が、数ヶ月から半年程度で薄くなっていきます。

ピコレーザー治療例

ピコダブル2回照射後
ホクロとしみのピコダブル治療例 治療前
治療前
ホクロとしみのピコスポット治療例 2回治療後
ピコダブル2回照射後
ホクロとしみのピコスポット治療例
ホクロとしみのピコスポット治療例 治療前
治療前
ホクロとしみのピコスポット治療例 2回治療後
ピコスポット2回照射後


※ホクロへの照射は根治を目的とするものではありません

アートメイク除去例
  • アートメイク除去例 治療前
    治療前
  • アートメイク除去例 2回治療後
    ピコスポット1回照射後

料金表はこちら

上記の治療では、国内未承認医療機器を用いて施術を行います。
「個人輸入において注意すべき医薬品等について」詳しくはこちらをご覧ください。

※ピコシュアプロは2023年5月1日より太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症に対して保険適応となっていますが、当院の機器は厚生労働省の承認前に個人輸入で購入した未承認機器であるため、保険診療には使用できません。