シミ取りレーザーの効果とは?仕組みや治療の種類は?いつ実感する?

美容クリニックでのシミ取りレーザー治療は、どの程度の効果が期待できるのか、不安や疑問を抱いている方は多いでしょう。

この記事では、レーザー治療で改善が見込めるシミの種類や仕組み、いつから効果を実感できるのか、機器の種類などを紹介します。

治療を検討中の方はぜひ参考にしてください。

シミ取りレーザーで改善が期待できるシミの種類

シミ取りレーザーで改善が期待できるシミの種類

ここでは、シミ取りレーザーで改善が見込める主なシミの種類について紹介します。

老人性色素斑

老人性色素斑は、主に加齢や紫外線の影響によって現れる一般的なシミです。

紫外線などの影響でメラニンが沈着して生じるもので、多くは茶褐色をしています。

大きさは数ミリから数センチ、円形や楕円形などの不定形な形をしており、境界が明瞭であることが特徴です。

また顔だけでなく、手の甲や背中の上部など露出部に発生しやすいですが、レーザー治療で改善しやすいシミといわれています。

そばかす

そばかすは雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれ、鼻を中心として頬骨にかけて、1〜数mmの小さなシミが細かく広がるのが特徴です。

主に遺伝的な要因が強いとされ、子どもの頃から発生して思春期から目立ち始めるケースが多いです。

日焼けによって悪化する傾向にあるため、夏季は特に注意が必要です。

レーザー治療で、全体的に薄くする効果が期待できます。

後天性真皮メラノサイトーシス

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、色素を作る細胞であるメラノサイトが真皮上層に増加する皮膚疾患で、詳しい原因はまだ解明されていません。

20歳前後からみられることが多く、頬や鼻周辺・額・まぶたなど顔の上半分の左右対称にシミが現れるのが特徴です。

通常のシミは表皮にメラニンが溜まりますが、ADMは表皮より下の層である真皮でメラニンが増えます。

メラニンが肌の深い場所にあるため、ADMはグレーや青色といった特徴的な色に見えることが多く、医学的にはアザに分類されます。

ADMに有効な治療はレーザー治療に限定されます。

レーザーでも1回の治療では改善は難しい例があり、濃い場合は2〜3回の治療が必要になる場合もあります。

シミ取りレーザーの仕組み

シミ取りレーザーの仕組み

シミ取りレーザーは、メラニンに選択的に吸収される波長のレーザーを照射して、シミの改善を目指す治療です。

レーザーの光がシミに当たると熱や衝撃波(ショックウェーブ)が発生し、シミの原因であるメラニン色素が細かく破砕されます。

シミ取りレーザーの機器には、ナノ秒単位で照射するレーザー(Qスイッチレーザー)と、ピコ秒単位で照射するレーザー(ピコレーザー)があります。

ピコレーザーは、従来のQスイッチレーザーよりも短いピコ秒のパルス幅でレーザーを照射できるため、時間あたりのエネルギー量が大きくなり、メラニン色素をより細かく粉砕できるという特長があります。

細かくなったメラニンは、肌のターンオーバーによって肌表面へと押し出されやすくなり、シミが薄くなる、取れるという結果につながります。

シミ取りレーザーの効果の特徴

シミ取りレーザーの効果の特徴

シミ取りレーザーの治療によって具体的にどのような効果が期待できるのか、主な特徴について紹介します。

少ない回数でも効果の実感が期待できる

シミ取りレーザーは、1回〜数回でもシミの改善効果が期待できる治療です。

シミ取りレーザー治療の中でも、ピンポイントで照射する「スポット照射」は、強いエネルギーでシミの元であるメラニン色素を破壊するため、他の治療と比較して、施術の効果が得られやすい特長があります。

「まずはこの目立つシミを何とかしたい」とピンポイントな改善を望む方に適した選択肢になります。

早い効果が見込める

シミ取りレーザーは、サプリメントや市販の化粧品によるセルフケアに比べて、変化を実感するまでのスピードが早い傾向にあります。

これは、医療用のレーザーがシミの原因であるメラニンに直接アプローチし、物理的に破砕できる仕組みを持っているためです。

セルフケアは肌の調子を整えるには有効ですが、すでに定着してしまったシミに対しては、ターンオーバーのサポートや予防に留まるのが一般的です。

「なるべく早くこの目立つシミを何とかしたい」と考える方にとって、レーザーはセルフケアよりも変化を感じやすい選択肢といえます。

シミ取りレーザーの効果はいつから?

シミ取りレーザーの効果はいつから?

シミ取りレーザーの施術後は、一般的に以下のような経過をたどります(個人差があります)。

  1. 施術直後:赤みや腫れ・ヒリヒリ感がある、軽いやけどのような状態
  2. 3日後:かさぶたができ始め、人によってかゆみを感じる
  3. 2週間後:かさぶたが自然に剥がれ、新しい皮膚が見えてくる
  4. 4週間後:シミ改善により肌が明るく見える一方、炎症後色素沈着が現れる場合がある
  5. 3〜6ヶ月後:炎症後色素沈着が徐々に落ち着いていく(個人差がある)

シミ取りレーザーの施術後は、照射した部分にかさぶたができ、2週間ほどで自然に剥がれていきます。

かさぶたが剥がれた直後はシミが薄くなり、このタイミングで「シミが取れた」と感じる方が多いです。

一方、一部のシミでは炎症後色素沈着が生じ、一時的に色が濃く見えることがあります。

炎症後色素沈着が生じた場合も、数ヶ月かけて徐々に薄くなっていくことが一般的です。

ピコレーザーの照射モード

シミ取り治療では、一人ひとりのシミの種類や状態に合わせて、適切な機器や照射モードの種類を選択します。

ここでは、シミ取りレーザーの代表格として多くの方に選ばれている『ピコレーザー』の治療の種類(モード)を紹介します。

ピコレーザーでは、シミの種類によって以下のようにモードを使い分けます。

モードの種類 特徴 悩み
ピコスポット 高出力でピンポイントに照射
1〜3回程度で効果が実感しやすい
濃いシミ・アザ
タトゥー
ADM
ピコトーニング 低出力でじっくり改善 顔全体への照射によるトーンアップも可能 肝斑
そばかす
くすみ
色素沈着
色ムラ
ピコフラクショナル 肌の生まれ変わりを整える
ターンオーバーを促す
メラニンを目立ちにくくするサポート
顔全体のシミ
毛穴や小ジワ
浅めのニキビ跡

シミは、治療法が異なるさまざまな種類が混在しているケースも多くあるため、カウンセリングで専門医の診断を受けることが納得できる治療につながります。

シミ取りレーザーの効果を高めるためにできること

シミ取りレーザーの効果を高めるためにできること

施術の効果を高め、術後の症状を長引かせないために、できることを心がけましょう。

施術の経過を整えるためにできることを紹介します。

肌のコンディションを整えておく

施術後だけではなく、施術前に肌の状態を整えておくことも、シミ取りレーザーの効果を高めることにつながります。

例えば日焼けによる炎症や乾燥がある状態は、レーザーの刺激に肌が敏感に反応し、トラブルにつながる可能性も考えられます。

普段から摩擦の少ない洗顔や保湿を心がけ、落ち着いたコンディションで施術に臨めるよう、準備を進めましょう。

アフターケアが大切

施術後の肌はデリケートなため、スキンケアによっては炎症後色素沈着や刺激による悪化のリスクが高まる可能性があります。

施術直後の肌は、外部からの刺激に弱い状態です。

アフターケアでは患部の保護や、保湿力の高い低刺激なアイテムで、優しく肌を労わりましょう。

紫外線対策を十分に行う

施術後の肌は紫外線のダメージをいつも以上に受けやすい状態です。

紫外線の刺激は炎症後色素沈着を悪化させる可能性があります。

紫外線の強い時間帯の外出を控えたり、室内でも日焼け止めを活用し、帽子・サングラスなどで肌を保護することを意識してください。

生活習慣を見直す

健やかな肌の再生のためには、生活習慣を見直すのも一つの方法です。

以下を参考に、できることから取り組んでみましょう。

  • 十分な睡眠:肌の修復を行う成長ホルモンは睡眠中に分泌が促進される
  • 栄養バランスの良い食事:ビタミンC・ビタミンE・タンパク質などを積極的に
  • 禁煙:喫煙は血行を悪くし、ターンオーバーを遅らせるため
  • ストレスを溜めない:ストレスはホルモンバランスを乱し肌トラブルの原因になる

生活習慣の改善はシミの予防にもつながるため、施術後に限らず普段から、積極的に取り組みましょう。

定期的に通院する

施術が終わったあとも、医師の指示に従って定期的な診察を受けることが重要です。

施術後の診察では、治療効果の確認や炎症後色素沈着の有無の確認、アフターケアへの助言、必要に応じた追加治療の検討が行われます。

早めの対処で避けられるトラブルもあるため、遠慮せずに相談しましょう。

レーザー以外のシミ取り治療法

レーザー以外のシミ取り治療法

仕事の都合でダウンタイムを確保できない場合や、初めての美容施術で不安がある時などは、レーザー以外にも選択肢があります。

シミ取りレーザー以外でシミにアプローチできる主な治療法は以下の通りです。

シミ取り治療法 特徴
フォトフェイシャル 顔全体に特殊な光を照射し、薄いシミやソバカスを改善
くすみや赤みなどに対して肌のトーンアップが目指せる
炭酸ガスレーザー レーザーの熱で盛り上がりのあるシミ(脂漏性角化症)を除去
イボやほくろなど膨らんだ病変を削り取って治療
内服薬 トラネキサム酸・ビタミンC・ユベラ錠など
メラニン生成を抑制する
ドクターズコスメ トラネキサム酸、ハイドロキノン、レチノールなどを含む
ガウディスキンの処方例
白玉注射 主成分はグルタチオン
メラニン生成を抑制する

シミ治療ではさまざまなアプローチが可能なため、シミ取りレーザーが何らかの理由で選択できない場合も、まずは専門医に相談してみましょう。

まとめ

セルフケアでは解決しきれないシミに対し、シミ取りレーザーは改善を目指す選択肢として多くの人に選ばれています。

自分の肌にあるシミについてしっかり見極めることや、自分に適した治療法を知るには、専門家への相談が不可欠です。

あや皮フ科クリニックでは、ピコレーザーの中でも幅広い症状のシミに対応するモードを搭載した機種である『ピコシュアプロ』を導入しています。

ピコシュアプロでの多数のシミ取りの症例をブログでも公開しています。

ご自身のシミの種類や悩みに合わせた丁寧なカウンセリングを行っているため、まずは一度、気軽にご相談ください。

お待ちしています。

監修者情報

あや皮フ科クリニック 院長 山口 綾(やまぐち あや)医師

あや皮フ科クリニック 院長

山口 綾(やまぐち あや)医師

資格・所属学会

  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会 正会員
  • 日本美容皮膚科学会 正会員

略歴

  • 2005年香川大学医学部卒業。京都大学医学部附属病院皮膚科、京都医療センター皮膚科、宇治武田病院皮膚科医長等を経て、2019年に京都市上京区にて「あや皮フ科クリニック」を開院。
  • 一般皮膚科から美容皮膚科まで専門知識に基づき幅広く対応し、日々診療を行っている。
  • 院長ごあいさつ
    https://aya-hifuka.kyoto/greeting.html