炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)
ホクロ・イボの除去
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、照射部位の細胞の水分に反応し、レーザーの熱で瞬間的に蒸散することで皮膚を削り、ホクロやイボを除去します。
手術とは違い、出血も無く、抜糸の必要もなく、またメスを使用しないので傷跡が残りにくいことも特長です。
※当院ではレーザーによるウイルス性イボ治療は行なっておりません。予めご了承ください。
このような方におすすめです
- 顔のホクロを取りたい
- 茶色く盛り上がったシミがある(脂漏性角化症)
- メスを使った治療には抵抗がある
アキュパルスについて
当院ではルミナス社のアキュパルス(Acu Pulse)という高性能炭酸ガスレーザーを導入しています。
アキュパルスの特長として、蒸散をコントロールすることができるため、均一な無炭化蒸散が可能です。また、ダウンタイムも短いので治療後の傷跡を目立ちにくくでき、短時間できれいな仕上がりにすることができます。
アキュパルスは厚生労働省より承認を受けています。
施術の流れ
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STEP1 診察
まずは除去したい病変の診察を行います。
ダーモスコープの検査を行い、悪性所見が無いか診断いたします。
医師の判断により組織検査を行う場合があります(保険診療の適応です)。
※ホクロ、イボの診察は予約制ではありませんので、保険診療の時間内に直接お越しください。 -
STEP2 カウンセリング
炭酸ガスレーザー治療のリスクや、治療後の経過について詳細をご説明いたします。
施術日の予約を行います。 -
STEP3 施術
施術を希望される部位に局所麻酔の注射を行います。その際メイクは部分的に落とさせていただきます。なるべく痛みが少ないように、麻酔は極細の針を使用して行います。
麻酔が十分に効いたことを確認し、レーザーを照射してホクロ、イボを蒸散します。
照射時間はホクロ1ヶ所につき数分程度です。
※首の多発性イボなど、数の多い病変を治療する場合は麻酔を使用しない場合もあります。 -
STEP4 自宅での処置
施術部位にハイドロコロイドの被覆材を貼って終了です。
傷の部位、個数が多い場合は軟膏治療を行います。
その後は再診日まで自宅で処置を継続していただきます。
よりきれいに傷を治すため、施術部分を乾かさないように注意して下さい。 -
STEP5 再診
2週間後に再診していただき、傷の経過を確認いたします。
傷の状態によって美白外用剤、コンシーラーなどをお勧めしております。
ほくろの取り残しによる再発となることがありますが、その場合は再度、炭酸ガスレーザーで対処します。
- 炭酸ガスレーザーによるホクロの除去は自費治療となります。ただし癌などの悪性疾患が疑われる場合、レーザー治療は不可能であり、保険診療で組織検査を施行するか、総合病院へご紹介させていただきます。
- 顔以外の部位にあるホクロはレーザー後に傷跡や色素沈着が残りやすいため、炭酸ガスレーザー治療はお勧めしておりません。
- ホクロの大きさや部位によっては手術をお勧めする場合があります。場合によっては他院へのご紹介となります。
リスク・副作用
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- 局所麻酔注射の痛み、アレルギー
- 治療部位の赤み:ほくろやイボ除去後の皮膚が治るまでに1~2週間(この間はテープを貼ったり、塗り薬を塗って、施術部位を覆う必要があります)、その後施術部位に赤みが生じます。赤みが引くまでに1~6ヶ月程度かかりますが、肌質や日焼けなどにより、期間には個人差があります。
- 炎症後色素沈着(PIH):赤みが薄れると徐々に傷跡が茶褐色に変化していきます。その後数か月で徐々に色素沈着は薄くなっていきますが、傷跡が深い場合や体質によっては数年持続する場合もあります。
- 傷跡の陥凹(へこみ)・瘢痕化・ケロイド:傷を乾燥させてしまうと、陥凹が起きやすくなります。また鼻など部位によって陥凹が生じやすい部分があります。
- 再発:若年者のホクロは再発しやすい傾向があります。再発した場合は状態を見て、レーザーの追加照射を行います。
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)治療例
- ホクロの治療例(その他の例はこちらをクリック)
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- 頭のイボ(ホクロ)の治療例(この症例のブログを見る)
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- 脂漏性角化症の治療例(この症例のブログを見る)
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