ダーマペン
ダーマペンとは
ダーマペンとは髪の毛よりも細い超極細針で皮膚表面に多数のミクロな孔をあけ、皮膚が孔を修復する「創傷治癒力」を利用し、新しい皮膚への生まれ変わりを促す治療です。ダーマペンの先端には16本の針が付いており、1秒間に1,920個の孔を開けることができます。穴を開ける深さは0.1mm単位で調整でき、皮膚への傷が小さい為、ダウンタイムも短く済みます。また目元や眉間など、レーザーや光治療などの照射が難しい部位にも施術が可能です。
当院では米国厚生労働省(FDA)で承認されているダーマペン4の機器を導入しております。
ダーマペンのメカニズム
人の皮膚には傷が加わると、修復しようとする創傷治癒力が備わっています。皮膚に微小な傷が付くと、線維芽細胞が活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。それに伴い皮膚のキメ、ハリの改善や、ニキビ痕を浅くする効果が生まれます。
またダーマペン後の穴の開いた状態の皮膚に美容成分を塗布することにより、通常の外用よりも効率よく美容成分を皮膚深層に浸透させることが可能になります。個人の肌の悩みや肌質に合わせて、ヒアルロン酸や、成長因子、ビタミンなどの美肌成分を含んだ薬剤を選択し、導入することが可能です。
ダーマペン4は『創傷治癒作用による皮膚の生まれ変わり効果』と、『美容成分の効率的導入』という相乗作用で、肌の悩み改善に高い効果が期待できます。
こんな悩みにおすすめ
- 年齢と共に毛穴が目立ってきた
- 肌にハリを出し、目元・口元・頬などの小じわを和らげたい
- ニキビ跡の凹みを目立たなくしたい
- ニキビの治癒を早めたい
- 手術の後の傷跡や、切り傷を目立たなくしたい
施術の流れ
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STEP1 カウンセリング
肌状態を診察し、肌の悩み、改善したい内容について伺います。
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STEP2 洗顔・麻酔クリーム塗布
クレンジング、洗顔をした後、顔全体に麻酔クリームを塗り、約20〜30分程度お待ち頂きます。もう一度洗顔して麻酔クリームを落とします。
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STEP3 施術
顔全体に希望の薬剤を塗り、ダーマペン4を当てていきます。施術中はチクチクとした軽い痛みを感じることがあります。
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STEP4 施術後
鎮静のパックを乗せ、施術部位のクーリングを行ないます。
リスク・副作用
- 施術後の注意点
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- 施術後数時間以内は少し出血が見られる場合があります。赤み、ヒリヒリ感は24~36時間程度で徐々に治まっていきます。数日~1週間程度は肌が乾燥し、細かい角質がポロポロと剥がれてくる状態となります。
- 施術後12時間経過から洗顔が可能です。施術当日の洗顔は、強くこすらず優しく洗うようにしてください。
- 通常のメイクは施術後24時間後より可能です。
- ハイドロキノンやレチノール製品の使用は施術から5日後に再開してください。
- サウナ・入浴は施術部位の赤みが引くまで避けて下さい。
- 施術後は必ず日焼け対策を行なって下さい。SPF30以上の日焼け止めを使用してください。帽子を被ることもおすすめです。
- ピーリング作用のあるもの、アルコール基剤のスキンケア製品は使用しないでください。施術後は、皮膚を治癒する時間が必要になります。ピーリング剤を使用すると、より不均一な穿刺や損傷が生じ、治癒時間が長くなり、悪影響が生じる可能性があります。
- 3~4週間おきの治療をおすすめしています。治療の間隔は3週間以上空けるようにしてください。一度の施術で劇的な効果が得られる治療ではなく、繰り返し治療することでより高い効果が得られます。そのため定期的なお肌のメンテナンスにおすすめしています。
- 副作用
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- 深めに施術した場合、赤みやヒリヒリ感、発疹、かゆみなどが数日間続く場合があります。
- 施術によって生じる針孔は非常に微細なものですが、傷が治りにくい肌質や、部位によって、まれに跡が残る場合があります。
- 施術を受けられない方
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- 妊娠中の方、妊娠している可能性のある方
- 施術部位に感染症や皮膚炎、また皮膚癌がある方
- 顔にウイルス性のイボがある場合
- 金属アレルギーの方
- ケロイド体質の方
- 重症の糖尿病・膠原病の方
- イソトレチノインを内服中の方
- キシロカイン(リドカイン)アレルギーがある方
以上に該当する方は、事前に必ず医師にお伝えください。