目の下のたるみの原因は?セルフケア方法・治療方法について解説

目の下のたるみは、顔の印象を大きく左右する悩みの一つです。

目元にふくらみや影ができると、実年齢よりも老けて見えたり、疲れているように見えたりすることがあります。

目の下のたるみは加齢に伴う皮膚の弾力の低下や脂肪の突出、骨格の変化、生活習慣などさまざまな要因が関係しています。

そのため、原因を理解したうえで適切なケアを行うことが大切です。

この記事では、目の下のたるみの原因とセルフケア方法について解説します。

医療機関での治療方法やよくある質問もまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

目の下のたるみの原因

目の下のたるみの原因

目の下のたるみは加齢に伴って生じるさまざまな要因が重なって起こります。

主な原因は以下の通りです。

  • 皮膚の弾力の低下
  • 目の下の脂肪のたるみ
  • 加齢による骨の変化
  • 目の酷使や目元への摩擦刺激

ここでは、上記4つの原因についてそれぞれ解説します。

皮膚の弾力の低下

目の下のたるみは、皮膚の弾力が低下することで起こる場合があります。

皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層で構成されており、その中でも肌のハリや弾力を支える重要な役割を持っているのが真皮です。

加齢や紫外線の影響により、真皮に存在するコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚の弾力が低下します。

さらに、肌のうるおいを保つヒアルロン酸の量も減少するため、皮膚は柔軟性を失い、たるみやすい状態になります。

目元の皮膚は顔の中でも特に薄く、皮脂腺も少ないため、乾燥や外部刺激の影響を受けやすい部位です。

そのため、紫外線や乾燥によるダメージが蓄積すると、ハリが失われやすくなります。

こうした変化が続くと、皮膚が重力の影響を受けて下がりやすくなり、目の下にたるみとして現れることがあります。

目の下の脂肪のたるみ

目の下には、眼球を守る役割を持つ眼窩脂肪という脂肪が存在しています。

この脂肪は通常、眼窩隔膜・眼輪筋・皮膚などの組織によって支えられていますが、加齢によってそれらの組織が弱くなると、脂肪を支える力が低下して前方に押し出されることがあります。

脂肪が前に出てくると、目の下にふくらみが生じ、影ができることでたるみが強調されて見えることがあります。

また、頬の脂肪が減少することで、目の下の脂肪の膨らみとの高低差が大きくなり、たるみがより目立つケースもあります。

このような脂肪のたるみが原因の場合は、セルフケアだけでは改善が難しく、美容医療が必要となります。

加齢による骨の変化

目の下のたるみは、皮膚や脂肪だけでなく骨の変化が原因で起こる場合もあります。

顔の骨は筋肉や脂肪、皮膚を支える土台となっていますが、加齢によって骨密度が低下し、少しずつ縮んでいくことがあります。

骨が縮小すると、眼球が収まっている眼窩と呼ばれるくぼみが広がり、目の周囲を支える構造が変化してしまうのです。

その結果、皮膚や脂肪を支える力が弱まり、重力の影響を受けやすくなることで、目の下にたるみが現れることがあります。

目の酷使や目元への摩擦刺激

目の下のたるみの原因として、目の酷使や目元への摩擦刺激も挙げられます。

例えば、長時間パソコンやスマートフォンを使用すると、まばたきの回数が減り、眼輪筋が衰えます。

眼輪筋が衰えることで皮膚を支えられなくなり、目の下にたるみが生じてしまうのです。

また、クレンジングや洗顔の際に目元を強く擦ってしまうのも良くありません。

目の下の皮膚は非常に薄いため、こうした刺激が積み重なることで、たるみが目立ちやすくなる可能性があります。

目の下のたるみのセルフケア方法

目の下のたるみのセルフケア方法

目の下のたるみが気になる場合は、以下のセルフケア方法を取り入れてみてください。

  • 目元マッサージ
  • 表情筋トレーニング
  • 保湿ケア
  • UVケア
  • 目元を擦らない
  • 眼精疲労を予防する

ここでは、上記のセルフケア方法についてそれぞれ解説します。

目元マッサージ

目元マッサージは、目の周りの筋肉の緊張を和らげ、血行を促す効果が期待できるセルフケア方法です。

マッサージは、目頭から目尻に向かって指の腹でやさしくなでるように行いましょう。

また、眉の下やこめかみ周辺も軽くほぐすと、目の周りの緊張が和らぎやすくなります。

ただし、目元の皮膚は非常に薄いため、強く擦らないよう注意が必要です。

クリームやオイルを使い、滑りを良くしてからやさしく行うようにしましょう。

表情筋トレーニング

目の下のたるみ対策として、目の周りの筋肉を動かす表情筋トレーニングも効果的です。

目をぎゅっと閉じて数秒キープし、その後少しずつ目の力をゆるめ、大きく目を開いて数秒キープしてみましょう。

この動きをゆっくりと繰り返すことで、眼輪筋を意識的に動かせます。

また、日常生活の中で意識的にまばたきを増やしたり、眼球を上下左右に動かしたりするのもおすすめです。

無理なく続けられる範囲で取り入れてみてください。

保湿ケア

目の下のたるみ対策として重要なのが、保湿ケアです。

乾燥した状態が続くと皮膚の柔軟性が低下してたるみが目立ちやすくなるため、日々のスキンケアでしっかり保湿することが大切です。

化粧水や美容液で水分を補った後、アイクリームなどでうるおいを閉じ込めましょう。

使用する化粧品は、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたものがおすすめです。

乾燥が気になるときは目元専用のパックを使用するのも良いでしょう。

UVケア

目の下のたるみのセルフケアでは、UVケアを徹底することも大切です。

紫外線は肌の弾力に関係するコラーゲンやエラスチンに影響を与え、長期間浴び続けることで肌の老化が進む原因になります。

紫外線は夏だけでなく一年を通して降り注いでいるため、季節や天候に関係なく対策しましょう。

日焼け止めやUVカット効果のあるファンデーションを使用するほか、外出時にはサングラスやUVカットメガネ、日傘、帽子などを活用することをおすすめします。

目元を擦らない

目の下のたるみを悪化させないために、目元を擦らないように注意しましょう。

特に、クレンジングや洗顔のときに目元を強く擦ってしまうと、筋肉の伸びや乾燥につながる恐れがあります。

アイメイクは専用のリムーバーをコットンに含ませて、メイクを浮かせるようにやさしく落としましょう。

また、目がかゆいときや眠いときに無意識に目を擦ってしまうこともありますが、できるだけ目元を触らないよう意識することが大切です。

眼精疲労を予防する

眼精疲労を予防することも、目の下のたるみ対策につながります。

長時間画面を見る作業をするときは、定期的に目を休めることが大切です。

例えば、一定時間作業を続けた後は目を閉じて休憩したり、遠くを見たりすると良いでしょう。

また、ホットアイマスクで目元を温めると、目の周りの筋肉をほぐして血流を促進できます。

こうした習慣を取り入れ、目の疲れを溜め込まないように意識しましょう。

目の下のたるみを取る治療方法

目の下のたるみを取る治療方法

目の下のたるみはセルフケアだけでは改善が難しい場合があります。

その場合は以下のような治療を検討しましょう。

  • デンシティ
  • 注入治療
  • 外科的手術

ここでは、上記3つの治療方法についてそれぞれ解説します。

デンシティ

デンシティは、肌の引き締めやリフトアップを目的とした治療方法です。

皮膚や皮下組織に高周波(RF)エネルギーを加えることで、真皮層のコラーゲン線維が収縮し、肌の引き締め効果が期待できます。

また、熱刺激によって線維芽細胞が活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成が促されることで、美肌効果が期待できるのも特徴の一つです。

さらに、デンシティは目元周りに特化した専用チップが搭載されているため、従来のレーザー治療では行えなかった目の周りのたるみや小じわに対応可能です。

肌を傷つける治療ではないため、外科手術に抵抗がある方でも検討しやすい治療方法といえます。

注入治療

注入治療は、ヒアルロン酸などの製剤を皮膚の下に注入することで、目元のボリュームを整えたり肌質を改善したりする治療方法です。

例えば、ヒアルロン酸製剤の『プロファイロ』は、コラーゲン生成や細胞の活性化を促します。

自然な肌の若返りを促進することで、徐々に肌質が改善されていく効果が期待できる治療方法です。

注入治療にはさまざまな製剤があり、種類によって期待できる効果が異なります。

医師と相談しながら自分のたるみのタイプに適した製剤を選びましょう。

外科的手術

外科的手術は、メスを使用して目の下の脂肪や皮膚に直接アプローチして改善する治療方法です。

重度のたるみにも対応できる治療方法ですが、手術であるためダウンタイムやリスクについても理解しておく必要があります。

目の下のたるみに対する外科的手術には、経結膜脱脂法や、ハムラ法など、いくつかの方法があります。

※当院では外科的手術は対応しておりません。

目の下のたるみに関するよくある質問

目の下のたるみに関するよくある質問

目の下のたるみに関するよくある質問をまとめました。

  • 目の下のたるみができやすい人の特徴は?
  • 目の下のたるみは自力で治せる?

ここでは、上記2つの質問についてそれぞれ解説します。

目の下のたるみができやすい人の特徴は?

目の下のたるみができやすい人の特徴は以下の通りです。

  • 骨格の影響で目袋がはっきりした顔立ちの人
  • パソコンやスマートフォンを長時間使用している人
  • UVケアや保湿ケアが不足している人

骨格や肌質、生活習慣など複数の要因が重なることで、目の下のたるみが生じやすくなります。

目の下のたるみは自力で治せる?

目の下のたるみは、原因によってはセルフケアだけで改善するのが難しい場合があります。

特にすでに脂肪のふくらみや皮膚のたるみが強くなっている場合は、セルフケアだけで治すのは難しい可能性が高いため、美容医療による治療を検討してみましょう。

どの治療方法が適しているかは個人差があるため、まずはカウンセリングなどで相談してみることをおすすめします。

まとめ

目の下のたるみは、皮膚の弾力低下や脂肪の突出、骨格の変化など複数の要因によって起こります。

日常的に保湿ケアや紫外線対策を行い、目元に負担をかけない生活を心がけることが大切です。

たるみの原因によってはセルフケアだけで改善するのが難しい場合もあります。

そのような場合は医療機関で相談し、自分に合った治療方法を検討してみましょう。

あや皮フ科クリニックでは、今回解説したデンシティや注入治療(プロファイロ)を取り扱っています。目の下のたるみにお悩みの方はぜひ当院までご相談ください。

監修者情報

あや皮フ科クリニック 院長 山口 綾(やまぐち あや)医師

あや皮フ科クリニック 院長

山口 綾(やまぐち あや)医師

資格・所属学会

  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会 正会員
  • 日本美容皮膚科学会 正会員

略歴

  • 2005年香川大学医学部卒業。京都大学医学部附属病院皮膚科、京都医療センター皮膚科、宇治武田病院皮膚科医長等を経て、2019年に京都市上京区にて「あや皮フ科クリニック」を開院。
  • 一般皮膚科から美容皮膚科まで専門知識に基づき幅広く対応し、日々診療を行っている。
  • 院長ごあいさつ
    https://aya-hifuka.kyoto/greeting.html